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キャッシングは初めて?それなら街金と闇金の違いをお教えします

初めてキャッシング利用をしたいと思っている人は、どこを利用するかをまず悩むことでしょう。世の中にはテレビ・ネット・雑誌などに、たくさんの広告が氾濫しています。「はじめてご利用の方」「お急ぎの方」「金利ゼロ円」「即日融資」「来店不要」…甘い言葉がいっぱいです。
(⇒金利ゼロに関しては一応実在します

それを眺めながら、さあどこでお金を借りようかと悩んでいるあなた!ちょっとまってください。初めてなので大手の消費者金融を利用するつもりならば大丈夫なのですが、気軽に利用できそうな街金に行こうとしているのなら、少し注意しておいた方が良いでしょう。
(⇒金融業者選びは安易に行うべきでは無い?

貸金業を営んでいる会社の中には、良心的な街金を装って、法外な金利を苛酷な取立てをして、多くの利益をあげている「闇金」がいるのです。街金でお金を借りようとする時には、この闇金に引っかからないように、その違いを知っておかなければなりません。

果たして「闇金」とは何なのか?

それでは、果たして「闇金」とは何なのか?どういうものと位置づけられているのでしょうか。「街金」風を装って、名称の見た目も似ているため、混同してしまいそうです。そこで、この二つを対比して、その違いを見ていきましょう。

闇金と街金の違いはこんなところ

以下に、闇金と街金の比較を表にまとめました。

比較項目 闇金 街金
貸金業の登録 無し(有りの場合も) 有り
貸金業登録番号の表示 無し(偽証して有りの場合も) 有り
電話番号の表示 携帯電話のみ(固定電話と併記も) 固定電話のみ
広告 違法箇所(電柱・公衆電話)への掲示 正規の掲示
勧誘 携帯電話やダイレクトメールを使用 無し
金利 法外な高利 順法な金利
取立て 違法な手段 正規の手段

どうすれば闇金とわかるのか?

闇金と街金の違いから、どうすれば闇金と見破れるのかが大体わかりますが、もう少し具体的に確認する方法は無いものでしょうか。それには、闇金に遭遇した人の話からも類推できるところがあります。

大企業が貸金業をやっている風

闇金の広告には、実に甘い言葉でキャッシングを勧誘しているものがあり、更に見る人を安心させるために、まったく関係の無い大企業の名前を入れ、あたかもその会社が運営に介入しているように見せかけているものがあります。

企業名には、大手銀行やクレジット会社は本より、事務機器・衣料・エンターテインメント・レンタルなど、超有名会社のものがあります。

一般に消費者金融には関係していないと思っている企業名が出てくるようなものは、まず闇金と疑ってあたってもよいでしょう。

偽物の広告と勧誘

或いは、大手の消費者金融の広告をコピーして、連絡先のみ変えて使っているところもあります。これを、お金を借りられず困っている人を見つけて、ダイレクトメールで送りつけてくるのです。取引が無いのに、ダイレクトメールで勧誘がくれば、それは闇金です。

ダイレクトメールの消印や、連絡先の電話番号からおおよその住所がわかりますので、その会社の場所がわかるのであれば、広告が偽物でそこが闇金であることがわかるでしょう。

別の業者を紹介する

闇金の中には、キャッシングの相談に行くと、自分のところでは貸せないと言って、別の貸金業者を教えてくれるところがあります。親切だなと思っているとこれが大間違いなのです。

教えてもらった業者でやっと融資してもらえて喜んでいると、紹介してくれた業者から紹介した手数料を請求されるのです。これもひとつの闇金の手口となっています。

融資額と金利のバランス

担保不要・保証人不要でウン百万円を超える融資をしてくれるのに、金利10%未満という、非常にバランスの悪い条件を広告で出している業者がいます。

これらの業者は、実際に融資契約という時になって、高い金利を示してくるもので、明らかに闇金と認められます。

闇金はこんなことをしている

それでも闇金にはまってしまった。そんな人には一体どんなことがおきているのでしょうか。以下のような事例があります。

取立てはまずは電話

闇金にはまってしまった会社員の話です。

闇金からお金を借りて、あまりの高利に案の定返済が滞ってしまうと、連日のように取立ての電話がかかってくるようになります。それは、勤務先は当然のこと、内緒にしていた自宅やどうやって調べるのか兄弟の家にまでかかってくるのです。

日課のように朝一から携帯電話に着信し始め、それが一時間置きに夜遅くまで続きます。いい加減出ないでいると、日中は勤務先に、夜は自宅にかかってきます。

特に脅迫めいた言葉は出ないので、警察にも相談できません。勤務先も休みがちになり、携帯電話や自宅の電話に出ないようになると、なんと今度は独立している兄の家にまで電話するようになったのです。どうやって兄の電話番号をしらべたのか不思議です。

兄は怒ることも無く、心配してくれていますが、とても申し訳なくて、地獄のような毎日を送っています。

事務員から風俗嬢へ

闇金にはまってしまった女性の話です。

今になって後悔しています。自動車販売会社の事務員をしている女ですが、ちょっと見栄をはって高いブランドの洋服を集めていたのですが、資金がたりなくなり、消費者金融に手をつけ、ついに違法な業者にあたってしまいました。

お金が返せなくなり、激しい取立ての電話で会社も辞めざるをえなくなり、どん詰まりの状態になっていました。

このままでは精神的におかしくなりそうで、なんとかしたいと思っていたところ、当の取立て担当からスナックの手伝いを紹介されました。

仕事をしなければお金は入りません。闇金にはまっている状態では、それまでのような会社員もできません。意を決してそのスナックへいくことにしました。

数ヶ月そのスナックを手伝っていたのですが、そこからもらう代金では借金の金利分も払えませんでした。すると今度は、取立て担当から風俗店の紹介をされました。

最初は断っていたのですが、借金を返さないのは犯罪に等しいとせつせつと諭され、ついに風俗嬢になることを承知したのです。

見栄をはって身の丈に合わないものを買ったばっかりに、平凡でまじめな女事務員が、こんなところまできてしまったのです。反省しながらの日々です。

闇金にはまらないように

闇金に手を染めると、人生が破綻してしまいます。お金を借りることを否定はしませんが、やはり自立できるところは自立してやっていくべきでしょう。

万が一、お金を借りなければならないという時には、銀行か大手消費者金融を利用するのが無難ですが、多重債務者や破産経験者など普通のところではキャッシングできない人は、いわゆる街金を利用しなければならないでしょう。(参考ページはこちら→金融業者で選ぶ理由が違う

そんな時には、間違って闇金にはまらないように、内容をよく吟味して貸し手を選択する必要があります。

貸金業法の改正により、かなりお金は借しにくくなっており、闇金の不正行為を抑えているようにも見えます。しかし逆に、個人同士の取引としたり、質屋を装ったりと新手の方法を駆使して、なんとか儲けようとしている悪徳業者も出てきているというのが事実でもありす。

金融庁では違法な金融業者の情報を公開して、闇金被害を防ごうとしています。この情報には、業者の名称、偽の登録番号、勧誘方法それに不正の内容などがあげられています。(参考ページはこちら→闇金回避も難しくはなくなりました

闇金全てを網羅しているものではなく、ここに公開されていないからといって安心はできませんが、街金を選ぶ際の参考にはなります。

お金を借りる時は、闇金にはまらないよう、いろいろな情報を集めて、十分に注意をして臨みましょう。
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