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街金は金利が高い?貸金業法改正後の消費者金融の利率はこう変わった

消費者金融の金利は高いと思われる人が多いのではないでしょうか。確かに銀行のカードローンと比べると消費者金融の金利の方が若干高めです。それでも貸金業法の改正により、年利率はずい分変わってきたのです。

消費者金融の金利が貸金業法の利息制限法の改正後、どのように変わったのかを、こちらで詳しくお話しています。消費者金融の金利は決して高くはないのです。年率についてのお話しや、実際にかかる利息について分かりやすくお話ししているので、ぜひ最後まで読んで下さいね。

貸金業法改正で消費者金融の金利はどう変わったのか

銀行のカードローンに比べて消費者金融は金利が高いから、とよくいわれますが、本当にそうなのでしょうか。確かに銀行のカードローンの金利は消費者金融の金利に比べると確かに若干高めになっています。代表的な銀行と消費者金融の金利で確認してみましょう。

限度額 消費者金融 銀行
10万円未満 20% 14.5%
10~100万円 18% 14.5%
100~300万円 15% 6.5~14.5%

大まかに上記のような金利設定となっています。この金利設定は小規模の消費者金融、街金と呼ばれる業者でも同じです。銀行との金利差は歴然としてはいますが、それ程大きな差ではないとお分かりいただけると思います。

これは消費者金融の現在の金利設定が、貸金業法の改正に伴い改正された利息制限法によるものだからです。

利息制限法の改正により消費者金融の利息はどう変わったのか、詳しくお話ししていきましょう。

貸金業法ってどんな法律?

貸金業法は文字通り貸金業者の為の法律です。貸金業者というのは消費者金融会社、信販会社など、キャッシングを行っている業者のことです。

同じようにキャッシングを行っていても銀行には銀行法があり、銀行は貸金業法の対象外です。

貸金業法には貸金業者が守らなくてはいけないさまざまな法律があります。その中で改正され施行されたもので、業者にも顧客にも大きく関わってくるものに、利息制限法と総量規制があります。

総量規制というのは年収により融資金額を制限する法律で、貸金業者での融資限度額が年収の3分の1以上になってはいけないというものです。

利息制限法は以前からありましたが、利息制限法の上限利息と刑事罰となる出資法の上限利息に差があった為、業者はこぞって出資法の上限利息を融資の条件に挙げていたのです。その利息は年率29.2%という高利なものでした。

貸金業法改正は消費者金融に何をもたらしたか

貸金業法改正によって、それまでの上限利息29.2%は出資法の上限利息18%(10万円未満の場合は20%)となり実質上の金利引下げとなりました。

この為消費者金融会社はそれまでの29.2%での貸付分についての金利の過払い金を過払い金請求により返還する事を義務付けられました。

グレーゾーン金利分はもともと払う必要のない利息だったと、顧客が法律で守られたという事ですね。その返還金額は大きなものとなり、消費者金融会社はかなりの痛手を負ったのです。

その上施行された総量規制によって、それまで限度額が充分にあった顧客も限度枠の見直しを余儀なくされました。

このことで、消費者金融は貸付額の大幅減少という事態に陥りました。もちろん顧客も借入限度額が突然に0となり、借入出来なくなることで破綻してしまう人が続出してしまいました。

総量規制は顧客を守るための法律

総量規制によって限度枠が見直され、突然にそれまで出来ていた借入が出来なくなり、困る人もいましたが、総量規制は、もともと借り過ぎによる生活破綻に追い込まれる多重債務者を出さないために施行された法律なのです。顧客を守るための法律である訳です。

この施行により、多重債務者が大幅に減少したのもまた事実なのです。

利息制限法の改正に伴う金利引下げもまた、顧客にとって消費者金融のイメージを大きく変えることになったのです。

(⇒融資の総量規制はどんなルール?

貸金業法の改正により、消費者金融会社は大きく変化しました。まず利息制限法の改正に伴い、上限利息が実質上の引下げになったのは大きな変化です。

総量規制施行は、年収の3分の1を超える融資を行ってはいけないと規制する法律ですが、この規制は業者にも顧客にも大きな影響を与えました。

街金の経営も貸金業法に則り営まれている

大手消費者金融のみでなく小規模な消費者金融、街金も同様に貸金業法に則り営業を行っています。街金だからといって、金利を不当に引き上げたり、年収の3分の1を超えて融資を行う事は出来ません。

実質年率は利息制限法を守り設定されるので、街金は金利が高いということはありません。消費者金融の金利はどこも上限利息18%を守って設定されているのです。

街金と大手消費者金融ではこんな相違点がある

同じ貸金業者でありながら、街金と呼ばれる小規模な消費者金融会社と大手消費者金融会社では大きな相違点があります。その相違点についてお話ししましょう。まずはどのような所が違うかを挙げてみますね。

  • カードローンと振込融資
  • 対面による融資相談
  • 配偶者貸付などの例外措置

大手消費者金融はほとんどがカードローンによる融資となっています。ATMでいつでも容易に借入や返済ができます。反面街金ではそのほとんどが振込融資もしくは店頭での融資となります。

また大手消費者金融がネット完結など、自宅にいながらの融資を実現するのに対し、街金では対面による融資を行っています。

そして決定的な相違点は大手消費者金融ではあまり例のない配偶者貸付やおまとめローンを、街金では行っているところが多いということです。

総量規制例外となる配偶者貸付やおまとめローンは、それだけリスクをかかえることにはなります。そのリスク分を補える利息は引下げられ、大手の消費者金融会社は出来るだけそういったリスクをかかえたくないと考えるのですよね。街金はそれを敢えて行う。ここが大きな相違点となっています。

街金は審査が柔軟という口コミについて

街金は大手消費者金融よりも審査が柔軟という口コミ情報がありますが、これはあくまでも現状重視での審査を行うということからきているのではないでしょうか。審査は大手の消費者金融とほぼ同様の基準で行われます。

(参考ページはこちら→融資の口コミはどこまでが真実?

大手消費者金融だけでなく、街金と呼ばれる小規模な業者も、貸金業法に則り営業を行っています。街金はカードローンではなく店頭融資か口座振込融資となります。

街金は大手消費者金融でもリスクを考えて行っていない、配偶者貸付やおまとめローンを街金では敢えて行っているところもあるのです。このリスクをかかえないためにも、街金はしっかりとした対面での審査を重要視しているのです。

街金での借入と計画的な返済について

街金もしっかりと貸金業法に則って金利設定をしていること、総量規制例外の配偶者貸付などの融資を行っていることなど、お分かり頂けたでしょうか。それでは実際に街金で借入れした場合の返済方法や返済額についてお話ししていきましょう。

街金の場合、毎月の最低返済額は借入金の6%としている所が多いようです。10万円なら6,000円ですね。ここでは5万円借入した場合と10万円借入した場合を例に挙げてみます。

5万円を実質年率20%で借入した場合

月々3,000円×20回(最終回で差額調整)…総返済額58,904円

10万円を実質年率18%で借入れした場合

月々6,000円×20回(最終回で差額調整)…総返済額115,666円

もちろん随時返済や一括返済も可能です。カードローンの場合は返済途中で更に借入をすることが可能なので、ついつい借り過ぎてしまうという点に注意が必要ですが、街金の借入では返済のみを計画的に行えるので、完済を目指すのにはよいですね。

(⇒融資の返済を賢くする為のヒント

金利設定についても、街金だから高めの設定ということはありません。利息制限法の上限はしっかりと守っています。

返済についても無理のないように、少ない月々の返済額に加えて余裕のある月は随時返済も行う事で利息を極力抑えられますよ。

貸金業法改正後の街金を上手に利用する為に

街金での借入はより計画的な返済が可能だということが、おわかり頂けたものと思います。街金をより上手に利用する為にはどのようなことに気を付けなくてはいけないのでしょうか。また街金への申込みから融資までの流れと、審査についても挙げてみましょう。

小規模だからこそキメ細かい対応が期待できる街金への申込みは、やはり店頭での申込みが迅速な融資に繋がります。細かく注意事項を確認する為にも、あらかじめホームページで条件などをチェックする事を忘れないで下さい。必要な書類も大手業者と違う事がありますよ。

街金への申込みから即日融資までの流れ

  • 1来店もしくは電話で申込み
  • 2申込み事項の確認、審査
  • 3審査回答、融資

大まかにいうとこれだけです。店頭や電話での申込の場合は即日融資が可能ですが、インターネットで申込む場合は振込融資になり、日にちがかかる事があるので注意して下さい。

大手の消費者金融や銀行のカードローンは、いつでも借りたい時にATMでその限度額一杯までカード一枚でお金を引き出せます。もちろんこれは大変便利です。ただその便利さで、利用枠が空いたら、すぐにまた借入してしまい、気がついたら何年間も借入返済を繰り返してしまっていた。なかなか完済できないという事態にもなりがちです。

街金はほとんどの業者がカードでの貸付を行っていません。顧客は必要な金額を店頭で借入れ申込みをし、借入契約を結びます。その時、返済についてもしっかりと担当者に確認しながら、無理のない計画を立てることができるのです。

街金の金利設定も上限利息範囲内で安心!

お話ししてきたように、街金も法律に則って金利設定を行っています。上限利息は年率18%(10万円未満は20%)をしっかりと守って融資しているので安心ですね。大手業者とはまた違ったきめ細かなフォローで、確実に早く完済できるのも街金で借入れするメリットといえます。

街金は利息が高いと思う人もいますが、決してそうではありません。貸金業法で定められた法律の範囲内での金利設定を街金もきちんと守っています。

街金で借入れするか、大手消費者金融での借入れにするかは、両方のメリットデメリットを確認して決めて下さい。カードでの便利な借入を望むか、必要なだけ借入して、早急な完済を目指すのか、自身のニーズに合わせて選んで下さい。

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